昭和27年にはじまった歴史のあるおまつりで、当初はあやめや花菖蒲の愛好家たちがビール瓶などにそれぞれの切り花を入れて行なわれていました。
会場であるあやめ園内には、約500種100万株のあやめ(花菖蒲)が植えられており、見頃を迎えると一面に咲き誇ります。
さらに、期間中は潮来花嫁さん「嫁入り舟」やあやめ踊り披露など水郷ならではのイベントが盛りだくさんです。
そんな水郷潮来あやめまつりの日程・駐車場・アクセス・交通規制や見どころをご紹介します。
目次
水郷潮来あやめまつりとは?
水郷潮来あやめまつりの歴史
昭和27年から始まった水郷潮来あやめまつりは、当初、愛好家たちがビール瓶などに花菖蒲やあやめの切り花を入れて行なわれていたそうです。
あやめを愛でることに加え、このまつりにはもう一つ名物があります。それが、水郷潮来あやめ園の横を流れる前川を船で巡りながら楽しむ十二橋めぐりです。
江戸時代、荒川の氾濫を治めるための治水事業と、仙台藩伊達政宗の侵攻を防ぐため、徳川家康の命により行われていた利根川の東遷。江戸に通じていた利根川は現在の銚子へと抜ける川へと、通水路が変更されました。これだけ巨大な河川の流れを変える作業は、一筋縄ではなかったことは容易に想像がつきます。
しかし、この利根川の東遷によって、潮来は水運の要所として一気に栄えることとなりました。そんな水の都・水郷潮来では荷物の積み下ろしをする河岸(かし)が発達し、その河岸を作るために運河が発達しました。その運河を渡るための橋がかかり、いまでは川を舟で巡りながら楽しむ十二橋めぐりが名物となっています。
水郷潮来あやめまつり開催期間中は、水郷潮来あやめ園の横を流れる前川を手漕ぎの「ろ舟」も運航し、あやめの花とともに、情緒豊かな水の街・潮来を心ゆくまで楽しめます。
水郷潮来あやめまつり日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
問い合わせ・公式HP
お問い合わせ | 潮来市産業観光課内: TEL.0299-63-1111 期間中は大会本部へ:TEL. 0299-63-1187 |
公式HP | https://www.city.itako.lg.jp/page/page003125.html |
map |
日程・時間
日程 |
開始時間 |
イベント内容 | 開催場所 |
5月22日(金) ~ 6月21日(日) |
水曜日 11:00 土曜日 11:00 14:00 19:00 日曜日 11:00 |
嫁入り舟運行 | 水郷潮来あやめ園 |
9:00〜16:00 | ろ舟遊覧 | ||
18:30〜22:00 | 園内ライトアップ |
水郷潮来あやめまつりの見どころ
嫁入り舟
かつては日常の交通手段として利用されていた「ろ舟」。昔は嫁入りの際もこのろ舟に乗って、花嫁は対岸で待つ婿のもとへとやってきました。そんな昭和30年代前半まで見られた情緒豊かな嫁入りの様子を、あやめまつり期間中には本物の花嫁さんがその嫁入り舟を再現します。
嫁入り舟は水郷潮来あやめ園内のろ舟乗り場から出発し、まず「潮来花嫁さん」の記念碑前に到着後、船頭・仲人と共に園路を歩き、舟は出航となります。嫁入り舟はおまつりの目玉のひとつです。全国から実際に結婚される女性を公募し、選ばれた花嫁さんとそのご両親が乗ったろ舟がゆっくりと川面を流れてゆきます。あやめと水路、また水面に反射する花嫁の姿はそれはとても美しい姿です。白無垢の花嫁さん姿に園内は祝福の声に包まれます。ろ舟に乗って嫁いでいく様子は風情たっぷりです。
また土曜日の夜の19時30分からは“宵の嫁入り”が行われます。昼とは違い、ライトアップされた園内の中、幻想的な光景の花嫁姿を見ることができます。おまつりの期間中数回しか見ることができませんので、是非一度見られてはいかがでしょうか。
園内ライトアップ
おまつりの期間中は、毎日18時30分から22時まで園内がライトアアップされます。園内を優しく照らし出す光は、幻想的な雰囲気を醸し出します。昼間の太陽の下で見るあやめとはまた一味違った花の様子を見ることができます。大会本部前には休憩スペースも設けられるので、前川の水の流れと風情ある水郷潮来の景観を心ゆくまで楽しむことができます。またベンチに座ってゆったりと観賞するのも良いですね。
手漕ぎの「ろ舟遊覧」
この水郷地帯において昔は水路が道路の代わりであり、何をするにもろ舟を使っていました。隣の家に行くのも舟、また牛を乗せ、田に行くのも舟でした。また当時の水郷地帯は産業らしきものがなく、住民の収入も貧しかったため、若い娘の収入源として、ろ舟で観光客を案内したところ好評を得たことから娘船頭が生まれました。その娘船頭にも是非ご注目ください。この昔ながらの手漕ぎのろ舟があやめまつり期間中は毎日運航します。
また前川の昔話しも聞くことができ、舟上から水郷情緒を存分に味わうことができます。櫓をこぐ音や波の音をききながら、ゆったりと心地良いひと時を堪能できます。また土曜日のみ限定(18時から19時)で“宵のろ舟遊覧”を楽しむことができます。
絣柄コスチューム体験
潮来市伝統工芸品のあやめ笠と絣(かすり)柄のコスチュームに着替え、花がら摘みを体験できます。”花がら摘み”とは、しぼんだ花を摘むことで元気な花の見栄えを良くし、他の花の成長を助ける大切な作業です。来年も綺麗な花を咲かせてくれるようにお手入れのお手伝いをするのも素敵な作業ですね。
SNSでの評判は?
屋台の出る日程・場所・種類
お祭りのもう一つの楽しみと言えば、食べ物ですね。水郷潮来あやめまつりでは例年、多くの屋台が出店しています。
ところてん
水大福
水しずか
猪肉のから揚げ
例年の屋台は、焼きそば、たこ焼き、鮎の塩焼き、水郷潮来名物の佃煮などをはじめ、甘いスイーツ(水大福、水しずか、いちごのジェラートなど)も充実しています。
また「道の駅いたこ」では、潮来産の米粉を使用した“フォー”が販売されています。
フォー「道の駅いたこ」
潮来は全国でも有数の米どころですので、この機会に是非ご賞味ください。
アクセス
電車のアクセス
JR鹿島線潮来駅より徒歩3分
車のアクセス
東関東自動車道潮来ICより約10分
駐車場情報
ショッピングセンターアイモア2階屋上駐車場が、無料臨時駐車場として用意されております。(200台分)
無料駐車場
番号 |
駐車場名 | 駐車台数 | 補足 |
① |
ショッピングセンターアイモア | 200台 | 10:00〜20:00 |
② |
潮来市営長勝寺東駐車場 |
80台 | 24時間 |
③ |
潮来市営稲荷山公園下駐車場 |
30台 |
24時間 |
交通規制について
このお祭りにおける交通規制は特に無いそうです。
まとめ
昭和27年にはじまった歴史のあるおまつりです。会場であるあやめ園内には、約500種100万株のあやめ(花菖蒲)が植えられており、見頃を迎えると一面に咲き誇ります。
あやめを観賞することはもちろんですが、期間中は潮来花嫁さん「嫁入り舟」やあやめ踊り披露など水郷ならではのイベントが盛りだくさんです。
是非ご家族やご友人と参加されてみてはいかがでしょうか。