
「熊谷うちわ祭」は、毎年7月20日~22日までの3日間で執り行われる関東一の祇園祭です。歴史は古く400年以上も昔から愛されて続けているお祭りです。
毎年70万人以上の人出がある、埼玉県有数の祭り。
商店でうちわを配っていた事が、評判となったため「熊谷うちわ祭」と呼ばれるようになりました。
そんな「熊谷うちわ祭」の日程・駐車場・アクセス・交通規制・屋台・SNSや見どころをご紹介します。
熊谷うちわ祭の見どころは?
熊谷うちわ祭の歴史
熊谷うちわ祭の歴史
起源
熊谷うちわ祭の歴史は、江戸時代の寛延3年(1750年)に始まります。元々は、各寺社ごとに別々に行っていた夏祭りを、町内統一の祭りにすることを願い出たのが始まりです。この願い出は町役人の許可を得て、初めて全町合同で行われる夏祭りが始まりました。
神輿祭りの時代
当初の形態は神輿祭りでしたが、神輿が焼失したため一旦衰退しました。天保元年(1830年)に神輿が新調されると、再び活気を取り戻しました。この頃、祭りの期間中に各商家が疫病除けの赤飯を客に振る舞うようになり、「熊谷の赤飯振る舞い」が名物となったとされています。
山車祭りの時代
明治24年(1891年)、本町三・四(現在の第弐本町区)が東京神田から山車を購入しました。これがきっかけとなり、現在の山車祭りの形になったとされています。山車は大きな車で、祭りの中核を担う存在となりました。
名称の由来
祭りの期間中に町の人々が涼を取るために使用する「うちわ」が、祭りのシンボルになったことが名前の由来です。熊谷は夏の暑さが厳しいため、うちわは必需品となりました。
重要な出来事
祭りの期間中に、各商家が疫病除けの赤飯を客に振る舞う習慣が続いています。さらに、祭りでは渋団扇(表面に柿渋を塗った丈夫な団扇)が配られ、これが「うちわ祭」の名がついた理由です。
現在
熊谷うちわ祭は、関東一の祇園祭として知られています。祭りには、山車が町を巡幸し、各地区で行われる祭事が見所の一つです。祭りのシンボルであるうちわや赤飯振る舞いなど、伝統的な行事が続いています。今年も、熱い夏の日に熊谷の街は、まるで別の世界に変わるかのように美しく輝きます。
熊谷うちわ祭の見どころ
叩き合い
熊谷うちわ祭りの見どころは、20日から3日間にわたって市内の至るところで行われる、山車・屋台を向き合わせる・並べるなどして「お囃子」を競う「叩き合い」という行事。
基本的に「叩き合い」は夕方から夜にかけての行事となります。
初日は18時半頃から叩き合いが見れますが、終わる頃には山車・屋台が一列になり、力強い演奏が鳴り響き熊谷駅を包み込んで終わります。
二日目の叩き合いも非常に魅力的で同じく「叩き合い」が行われますが、1日目と違うのはお囃子です。特徴の一つに鉦(かね)の大きさがあります。「カン!カン!」と耳に刺さるような大きな音色で圧倒的な存在感を放ちます。
三日目の叩き合いは最終日にふさわしく曳合せ叩き合いです
最終日20:00頃に各町の山車6台・屋台6台がお祭り広場に集結します。
集まるまでの道のりでは山車や屋台が出会うたびに激しく叩き合います。5分程叩き合うとそれぞれ進路を変えて移動し、他の山車や屋台と鉢合うとまた激しく叩き合います。
そしてその集合場所では、12台の山車・屋台が集まり重なり合うという圧巻の光景となります。演奏されるお囃子も、最後を惜しむかのように、激しく叩き鳴らされ終わりを迎えます。
山車・屋台
山車や屋台は要注目です。
一番じっくり見れる時間帯は二日目の13時から行われる「巡行祭」です。
「巡行祭」はいわゆる山車・屋台のお披露目会です。
この「巡行祭」は最終的に12か町の山車・屋台を観ることができます。
高さ5mほどもある巨大なもので、彫刻が細部まで作りこまれており、見応え抜群です。
よく見ると照明用の発電機が搭載されています。夜に提灯などの灯りをともすために使われているようです。
構造は三輪式台車のおかげで見事な曳き回しが可能になっています。
熊谷うちわ祭の日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
住所・マップ・問い合わせ・公式HP
住所 | 熊谷駅~上熊谷駅 北側エリア & 国道17号 & 市役所通り |
マップ | |
お問い合わせ |
048-527-0002 |
公式HP | http://uchiwamatsuri.com |
日程・時間・開催場所
日程 | 時間 | イベント内容 | 開催場所 | 問い合わせ先/公式HP |
---|---|---|---|---|
2025年7月20日(日) | 6:00~18:30 | 渡御祭 | JR熊谷駅正面口~市街地 | 048-594-6677 熊谷うちわ祭公式HP |
2025年7月20日(日) | 18:30~ | 初叩き合い・駅前叩き合い | JR熊谷駅北口広場~市街地 | ↑ 同上 |
2025年7月21日(月) | 17:00~19:00 | 巡行祭(山車・屋台巡行) | 国道17号~市街地 | ↑ 同上 |
2025年7月22日(火) | 9:00~11:00 | 行宮祭(神事) | お祭り広場(御仮屋) | ↑ 同上 |
2025年7月22日(火) | 20:00~23:30 | 曳っ合せ叩き合い・還御祭 | お祭り広場~八坂神社 | ↑ 同上 |
問い合わせ先
– 一般社団法人熊谷市観光協会:048-594-6677
SNSでの評判は?
今年も熊谷あついね🔥#熊谷うちわ祭り pic.twitter.com/8LukzP1qwY
— STONECOLD084(おおしま) (@STONECOLD084) 2018年7月22日
#熊谷うちわ祭り の #お化け屋敷 は間もなく開場#うちわ祭り の #おばけ屋敷 は本日が最終日 pic.twitter.com/OquKsGy0Pk
— 見世物 (@yabukomono) 2018年7月22日
#熊谷うちわ祭り
— ちゃんとやれよtomomiy春の酒乱 (@3104hiko) 2018年7月21日
絢爛豪華な山車を沢山見られて大満足 pic.twitter.com/oWTl1BLSJi
屋台の出る日程・場所・種類
屋台の正式な出店は21日と22日の2日間
屋台の営業時間は、屋台毎に多少異なりますが、
13時頃~21時頃に営業しているお店が多い印象です。
(例外として、7月22日 国道17号沿いの屋台は例年、18時頃~の営業になります)
国道17号沿いからメイン会場のお祭り広場まで数多くの屋台が並んでいますので、屋台で食べ歩きしながらお祭りを見てはいかがでしょうか?
国道17号沿いは一部歩行者天国になっているので屋台もたくさんありますよ。
食べ物は過去出店したお店を一覧にしてみました
料理系
焼まんじゅう | 五平餅 |
えびせん | 大阪焼 |
広島風お好み焼き | チーズスティック |
たこやき | さつまスティック |
富士宮やきそば | ふりふりポテト |
はしまき | 北海のじゃがいも家 |
フランクフルト | じゃがバター |
黒豚フランク | きゅうりの一本漬け |
玉子せんべい | 大串焼 |
いかやき | ドネルケバブ |
ホットドッグ | フライドポテト |
肉巻きおにぎり | もちポテト |
小籠包 | からあげ |
トッポキ | タイラーメン |
デザート系
タピオカ | クロワッサンたい焼き |
りんご飴 | あんず飴 |
クレープ | いちご飴 |
チョコバナナ | わたあめ |
冷しパイン | かき氷 |
ベビーカステラ | トルコアイス |
らくがきせんべい | チュロス |
スムージー |
遊戯系
くじびき | 金魚すくい |
宝石すくい | スーパーボールすくい |
アクセス
「熊谷うちわ祭」へのアクセス方法
電車でアクセス:
電車で「熊谷うちわ祭」に参加する場合、最も便利な方法はJR熊谷駅や秩父鉄道熊谷駅を利用することです。JR熊谷駅から徒歩5分、秩父鉄道熊谷駅からも徒歩5分で、中心市街地に到着することができます。電車でアクセスすることで、混雑を避けることもできます。
車でアクセス:
車で「熊谷うちわ祭」に参加する場合、関越道東松山ICから国道407号経由で約16km、20分ほどで到着できます。ただし、特に祭りの期間中は駐車場が混雑するため、公共交通機関を利用することをお勧めします。
注意事項:
- 駐車場の混雑: 無料駐車場は用意されていますが、混雑が予想されるため、できる限り公共交通機関をご利用ください。
これらのアクセス方法を利用することで、無事に「熊谷うちわ祭」に参加することができます。
熊谷うちわ祭の駐車場情報
熊谷うちわ祭周辺の駐車場情報は以下の通りです。
- 臨時駐車場: 2025年の正式な情報は発表されていないが、過去の傾向から以下の場所が利用される可能性が高いです。 熊谷スポーツ文化公園駐車場(無料・シャトルバス運行あり)、イオン熊谷店の駐車場(買い物客優先、短時間のみ利用可)、熊谷地方庁舎、市役所駐車場、八木橋第1・第4駐車場が挙げられます。
- 有料駐車場: 会場周辺には有料駐車場が数多くあります。例えば、タイムズのB 熊谷駅南口月極駐車場やタイムズ熊谷筑波第2・第14駐車場が利用可能です。
- 無料駐車場: 毎年混雑する無料駐車場もあります。例えば、熊谷市役所や熊谷地方庁舎の駐車場が利用可能です。
- 注意事項: 当日は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用が便利です。
この情報を参考にして、最適な駐車方法を選ぶことができます。
熊谷うちわ祭の交通規制について
熊谷うちわ祭の交通規制は、祭りの期間中、市街地や国道17号線で実施されます。具体的には、以下の通りです:
- 7月20日(日曜日):市街地で16時から22時まで、駅通り(熊谷駅北口広場から国道17号筑波交差点)で18時から20時まで交通規制が実施されます。
- 7月21日(月曜日):市街地で13時から21時まで、国道17号で13時から17時まで交通規制が実施されます。
- 7月22日(火曜日):国道17号以南の市街地で13時から22時まで、国道17号以北の市街地で18時から21時まで交通規制が実施されます。
交通規制の詳細は、熊谷市観光協会の公式ホームページや各地の情報サイトで確認できます。祭りの期間中は公共交通機関を利用することをお勧めします。
まとめ
「熊谷うちわ祭」は、埼玉県熊谷市で毎年7月20日から22日にかけて開催される、八坂神社の祭礼です。この祭りは、12基の山車や屋台が勇壮に巡行する中で、特に初叩き合い、巡行祭、曳っ合わせ叩き合いが注目されます。初叩き合いでは、祭りの始まりを祝うために、神社から出発する山車や屋台が熊谷駅正面口で壮大な演奏を披露します。巡行祭は、夕方から開催されるため、熱中症対策にも配慮されています。曳っ合わせ叩き合いでは、山車や屋台が競争しながら、神社まで運びます。
この祭りは、約75万人の観客を集め、豊かな文化と伝統を感じることができます。熊谷市中心市街地やJR熊谷駅北口、国道17号、お祭り広場などが会場となり、各所で交通規制が実施されます。詳細は公式ホームページをご覧ください。
400年も続くお祭りで熱いお祭りになっています。
是非行ったことがない方は雰囲気を味わうために観に行ってはいかがでしょうか?
また、当日、祭り広場に設置された御仮屋では「熊谷うちわ祭」の“うちわ”が配布されていますので、記念品に一つどうでしょうか?