だだおしとは奈良県桜井市、長谷寺にて毎年2月8日〜14日の中でおこなわれる修二会と呼ばれる法要の最終日14日におこなわれる儀式です。ホラ貝や太鼓の音が鳴り響く中、だだおしの鬼を大松明の火と法力をもって追い払います。
今回はだだおし 日程・駐車場・アクセス・交通規制・屋台・SNSや見どころについて紹介していこうと思います。
だだおしの歴史
だだおしは1000年以上も前からおこなわれているとされている歴史ある行事です。だだおしのだだとは閻魔大王の持ち物であり、悪人の罪を罰し穢れを祓う杖という説や疫病神を追い払う「難押し(だおし)」から名付けられたという説などさまざまな説があります。また、寺伝によると、この儀式の始まりは長谷寺開山徳道上人(とくどうしょうにん)さまが712年に病に倒れた際に、夢の中に閻魔大王が出てきて、「お前はまだ死ぬべきではない、早く病から治って西国三十三カ所観音霊場を開基せよ」と言われたことからその言葉とともにいただいた閻浮壇金(えんぶだごん)の黄金印を参詣している老若男女の額に当て、悪霊退散や無病息災の祈祷をしました。その時、長谷寺の乾(西北)の方の白山に棲んでいた悪鬼が、暮れ六つの鐘と法螺貝の音を聞いて出没し、里人達を困らせたので、この鬼を修二会の法力で追っ払いました。それ以来、鬼退治の効果があるとされ現在まで長谷寺にて伝わる儀式となりました。
だだおしの日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
問い合わせ・公式HP
開催期間 | 2025年2月14日 16:30~ |
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開催場所 | 奈良県桜井市 長谷寺 |
所在地 | 〒633 – 0112 奈良県桜井市初瀬731-1 |
交通アクセス | 近鉄大阪線「長谷寺駅」から徒歩15分 |
料金 | 無料 ※入山料が必要 |
問合せ先 | 長谷寺 0744-47-7001 |
ホームページ | https://www.hasedera.or.jp/ |
MAP |
だだおしの見どころ
なんといっても見所はホラ貝や太鼓の音とともに、本堂内を金棒を持って現れる赤・青・緑の3匹の鬼の迫力にあります。その後僧侶たちが牛玉符の力を使い堂外に追い出した後に、男たちとともに鬼たちが大松明を担いで本堂の外を練り歩きます。大松明というだけあって、大きさ4〜5メートル、重さは120キロにもおよぶそうなので迫力は満点です。
こんなに至近距離で大松明を見る機会もなかなかないはずです。火の粉も少なからず飛び散ってくるので、そういう危険性も考慮した服装で参加することをお勧めします。また、この松明の燃え残りの炭を持ち帰ると無病息災になるといわれていますので参加した際にはぜひ持ち帰りましょう!
SNSでの評判は?
屋台の出る日程・場所・種類
当日、屋台の営業はないようです。
アクセス
電車のアクセス
近鉄大阪線長谷寺駅下車、徒歩15分
車のアクセス
大阪方面から
西名阪自動車道を天理インターで降り、国道169号線を桜井方面へ。
桜井市内で国道165号線へ左折。
初瀬西の信号を左折し門前町へ。
名古屋方面から
名阪国道を針インターで下り、国道369号線を榛原・桜井方面へ。
榛原で国道165号線を右折。
初瀬西の信号を右折し門前町へ。
駐車場情報
無料駐車場及び臨時駐車場はないようです。長谷寺駐車場が台数に限りがありますが、利用可能です。
交通規制について
当日の交通規制はないようです。
まとめ
壮大な火の儀式「だだおし」は、古都奈良に息づく伝統のひとつです。長谷寺の夜空を染める大松明の炎は圧巻で、訪れた人々の心を揺さぶります。鬼を追い払う迫力ある光景は、厄除けと平和を願う象徴として、訪問者に神秘的な体験を与えてくれます。ホラ貝や太鼓の響きとともに繰り広げられるこの行事は、古来から受け継がれる日本の文化の奥深さを感じさせる貴重な機会です。