
小倉祇園太鼓は、福岡県北九州市小倉北区で毎年7月に開催される、約400年の歴史を持つ伝統的な夏祭りです。小倉城を築いた細川忠興公が無病息災と城下町の繁栄を願い、京都の祇園祭を取り入れたのが起源とされます。両面打ちの太鼓を山車に据え、威勢よく叩き鳴らす独特のスタイルが特徴で、国の重要無形民俗文化財にも指定されています
- 山車: 太鼓を載せた太鼓山車を歩きながら打つ
- 演奏: 太鼓とすり鉦(ジャンガラ)による演奏
- 歴史: 江戸時代から約400年続く古い祭り
- 特徴: 伝統的な打法、天下泰平・国土安泰・五穀豊穣・商売繁盛・家内安全を願う意味が込められている
これらの要点をまとめると、「両面打ち・山車・演奏・歴史・特徴」です。
そんな「小倉祇園太鼓」の日程・駐車場・アクセス・交通規制・屋台・SNSや見どころをご紹介します。
小倉祇園太鼓とは?

小倉祇園太鼓の歴史
小倉祇園太鼓は、約400年前、細川忠興公が京都から祇園祭を取り入れたのが始まりです。彼は疫病や飢饉を沈めるためにこの祭を導入しました。その当時は、京都と同じように雅な祭りでしたが、明治時代以降、和太鼓を中心とした現在の形に変化しました。
発展と重要な出来事
明治時代以降、藩政崩壊とともに廻り祇園の形態が失われ、山車に据え付けた太鼓を叩き、それに調子をとるヂャンガラが加わり、両面打ちの太鼓を主体とした祇園へと展開しました。近年では、映画「無法松の一生」で取り上げられ、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したことや演歌歌手・坂本冬美の「あばれ太鼓」などを通じ、日本のみならず世界でも知られるようになりました。
重要な指定と現在の活動
2019年3月28日付で、小倉祇園太鼓は国の重要無形民俗文化財に指定されました。また、太鼓芸の重要無形民俗文化財指定は初めてとのことです。現在では、九州和太鼓集団「雫会」では、小倉祇園太鼓を基礎に独自の創作を加え、和太鼓の魅力を知っていただく活動を行っています。さらに、祇園太鼓保存振興会では、子どもたちを対象とした太鼓塾を行なっており、次世代に伝統を継承しています。
小倉祇園太鼓の日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
小倉祇園太鼓の開催情報
項目 | 内容 |
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開催日程 | 2025年7月18日(金)~20日(日) |
開催場所 | 北九州市小倉北区中心部(魚町・鍛冶町・小倉城周辺) |
開催時間 | 7月18日(金):18:00~山車巡行 7月19日(土):16:00~子ども競演会 7月20日(日):16:00~太鼓総見 各日18:00~据え太鼓披露 |
イベント内容 | ・迫力満点の太鼓演奏 ・歩きながら太鼓を叩く「打ち流し」 ・夜に響く太鼓の音色 ・山車巡行 ・子ども競演会 ・太鼓総見 |
アクセス | ・JR小倉駅から徒歩圏内 ・北九州都市高速 大手町ランプから約5分 |
問い合わせ先 | 電話:093-562-3341(平日11:00~15:00) FAX:093-562-3349 |
公式HP | 小倉祇園太鼓公式サイト |
小倉祇園太鼓の見どころ
小倉祇園太鼓見どころ:太鼓競演会
- 太鼓競演会は、小倉祇園太鼓の最大の見どころの一つです。町内ごとのチームが太鼓の技術を競い合い、迫力と熱気に圧倒されます。太鼓のバトルは、観客を魅了するわくわく感覚を提供します。毎年大盛り上がりのイベントであり、初心者でも楽しめる魅力があります。
太鼓競演会はこちら

小倉祇園太鼓見どころ:夜の幻想的な「打ち流し」
- 夜の幻想的な「打ち流し」は、提灯の灯りとともに太鼓の音が響く夜のシーンが特徴です。静かな夜に太鼓の音色が舞台を照らすロマンチックな雰囲気を楽しむことができます。浴衣で出かけるのもオススメで、家族連れにも人気のある体験です。
夜の幻想的な「打ち流し」はこちら

小倉祇園太鼓見どころ:屋台の充実
- 屋台の充実は、小倉祇園太鼓の会場周辺で楽しめるもう一つの魅力です。子どもも喜ぶヨーヨー釣りやかき氷など、家族連れにも人気のある屋台が多数出現します。屋台巡りを楽しむことで、イベントの全体的な雰囲気を満喫できます。
小倉祇園太鼓見どころ:太鼓の両面打ち
- 太鼓の両面打ちは、小倉祇園太鼓の特徴的な演奏形式です。全国でも珍しい打法で、太鼓の表面と裏面を同時に打ち鳴らすことで、独特なリズムと迫力が生まれます。これは、神社の祭礼行事が歴史的変遷の中で太鼓芸を中心としたものに発展した希有な事例として評価されています。
太鼓の両面打ちはこちら

小倉祇園太鼓見どころ:太鼓山車の工夫
- 太鼓山車の工夫は、小倉祇園太鼓の演奏を円滑にするための工夫が施された太鼓山車が特徴です。太鼓を載せる腕木と台車の基本形が存在し、歩きながらの太鼓演奏を円滑にするために工夫が凝らされています。独特なリズムと演奏形式を生み出しています。
太鼓山車の工夫はこちら
SNSでの評判は?
小倉祇園太鼓の屋台の出る日程・場所・種類
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2025年7月18日(金)~20日(日)
※同時期に「鳥町夜市」も7月18日(金)~21日(月・祝)開催。
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小倉城大手門前広場を中心に、魚町・鍛冶町・小倉城周辺、JR小倉駅周辺、魚町みらい広場(鳥町夜市会場)など。
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食事系:焼きそば、たこ焼き、唐揚げ、かき氷など定番グルメに加え、小倉名物「ぬか炊きコロッケ」や地元グルメ。
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多国籍料理:鳥町夜市では世界のビールや多国籍グルメも楽しめる。
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スイーツ・飲み物:ひんやりスイーツ、ジュース、ビールなど。
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縁日系:ヨーヨー釣り、射的、昔懐かしいゲームなど、子どもも楽しめる。
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手作り品:地元の特産品やお菓子なども販売。
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屋台は祭り期間中、各会場周辺に多数出店し、太鼓競演や山車巡行の合間に立ち寄れる。
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夜は提灯の明かりと太鼓の音が響き、幻想的な雰囲気の中で屋台グルメを堪能できる。
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鳥町夜市では、夜市限定のメニューや世界各国のビールも楽しめる。
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JR小倉駅から徒歩圏内でアクセス良好。
小倉祇園太鼓では、7月18日~20日の祭り期間中、小倉城や魚町・鍛冶町周辺に多彩な屋台が並びます。定番屋台グルメから地元名物、世界のビールや縁日遊びまで幅広く楽しめ、家族連れや観光客にも人気です。鳥町夜市もあわせて、夏の小倉の賑わいを体感できます
アクセス
電車でのアクセス
「小倉祇園太鼓」への電車でのアクセスは、JR小倉駅や西小倉駅から徒歩約15分、または13分で到達できます。電車を利用する方は、JR小倉駅から電車で約15分、JR博多駅から約1時間で到着します。このように、電車での移動は非常に便利で、祭りの魅力を楽しむのに最適です。
車でのアクセス
車でのアクセスは、北九州都市高速大手町ランプから約5分で到着します。しかし、祭りの期間中は混雑が予想されるため、できるだけ公共交通機関を利用することをお勧めします。駐車場は混雑が予想されるため、特に注意が必要です。
小倉祇園太鼓の駐車場情報
小倉祇園太鼓の周辺には、多くの駐車場が利用可能です。以下に、最も近くの駐車場を紹介します:
- 井筒屋新館地下駐車場:小倉祇園太鼓から約345m、徒歩5~8分。福岡県北九州市小倉北区船場町1-1に位置し、316台の駐車台数があります。
- 室町駐車場:小倉祇園太鼓競演会開催に伴い、営業時間が延長されています。詳細は市営駐車場のご案内を参照ください。
- 勝山公園地下駐車場:交通規制や利用規制は実施されません。小倉祇園太鼓関連事業においても利用可能な駐車場です。
これらの駐車場を利用して、美しい太鼓の音と伝統的な文化を楽しむことができます。
小倉祇園太鼓の交通規制について
小倉祇園太鼓の開催に伴い、北九州市内で特定の時間帯に交通規制が実施されます。具体的には、以下の日程と場所で規制が行われます:
- 令和7年7月19日(土曜日):西小倉駅前ロータリー(17:30から21:00まで)
- 令和7年7月20日(日曜日):小倉ちゅうぎん通り(17:30から20:30まで)
この期間中、交通規制は行われず、勝山公園地下駐車場などの利用規制も実施されません。小倉祇園太鼓は「天下泰平」「国土安泰」「五穀豊穣」「商売繁盛」「無病息災」の祈願を込めて行われ、毎年約30万人もの観客が訪れます。交通規制は開催の安全と順利を確保するため、ご協力をお願い致します。
小倉祇園太鼓のまとめ
小倉祇園太鼓の魅力は、全国的に珍しい両面打ちの打法にあります。この特徴的な打法では、太鼓の表面と裏面をそれぞれ1名ずつ打ち、ドロとカンと呼ばれる周期的なリズムと複数のリズムパターンを組み合わせて演奏します。ドロは低音を、カンは高音を打つことで、音のバランスがとれます。太鼓山車に太鼓を設置し、歩きながら演奏する廻り太鼓や、台に設置した太鼓を叩く据え太鼓があります。
この演奏は、ヂャンガラ(すり鉦)と組み合わせて行われ、天下泰平、国土安泰、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を願う意味が込められています。太鼓の太さは一尺三寸から一尺五寸までが定式ですが、まれに一尺七寸、二尺のものもあります。ケヤキの木が使われる太鼓は、伝統に基づいた打法が定められており、個人の創作性を重んじる創作和太鼓とは一線を画しています。小倉祇園太鼓は、福岡県の三大祇園祭の一つとして、京都の祇園祭や博多の博多祇園山笠と並び、全国的に高く評価されています。