
戸畑祇園大山笠は、福岡県北九州市戸畑区で毎年7月に開催される伝統の祭りで、ユネスコ無形文化遺産および国の重要無形民俗文化財に指定されています。1803年、疫病終息を祝って始まり、昼は豪華な幟山笠、夜は307個の提灯が輝く提灯山笠へと変身します。飛幡八幡宮、菅原神社、中原八幡宮の氏子が参加し、勇壮な山笠が戸畑の街を練り歩く夏の風物詩です
- 場所: 北九州市戸畑区
- 期間: 毎年7月第4土曜日を挟む3日間
- 行事: 大山笠(4基)と小若山笠(4基)による山笠行事
- 特徴: 昼山から夜山に変える、全国に例のない祭り
- 女人禁制: 男性のみ参加
- 文化遺産: ユネスコ無形文化遺産保護条約に登録
そんな「戸畑祇園大山笠」の日程・駐車場・アクセス・交通規制・屋台・SNSや見どころをご紹介します。
戸畑祇園大山笠とは?

戸畑祇園大山笠の歴史
戸畑祇園大山笠の歴史
戸畑祇園大山笠は、1803年(享和3年)に始まり、200年以上の長い歴史を誇る伝統的な祭りです。起源は、1802年(享和2年)に戸畑村に疫病が蔓延し、村人が大苦しみにあった時です。村人は疫病退散を祈願するために、須賀大神に平癒祈願を行い、ようやく終息しました。感謝の気持ちを表して、1803年7月に山笠を作り、神社に奉納したのが始まりです。
この祭りは、飛幡八幡宮の記録によると、疫病の恐怖から救われた人々の感謝の気持ちを表すもので、現在もその伝統を守っています。祭りは、巨大な光を放つ山笠や、多くの人々が参加するパレードで行われ、夏の三大祭りのひとつとして知られています。
祭りの発展は、村の拡大とともに広がりました。現在、旧戸畑村の八幡神社(東大山笠・西大山笠)、菅原神社(天籟寺大山笠)、旧中原村の中原八幡宮(中原大山笠)に伝統を守っています。各山笠は、独自の魅力を持っており、祭りの重要な部分となっています。
この祭りは、疫病の恐怖から生まれたものですが、現在は村の絆と文化を象徴しています。毎年、多くの人々が参加し、祭りの魅力を楽しんでいます。
戸畑祇園大山笠の日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
「戸畑祇園大山笠行事」2025年の開催情報
項目 | 内容 |
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開催日 | 2025年7月25日(金)~27日(日) |
競演会 | 2025年7月26日(土)18:30~21:00(戸畑区役所前・浅生第一公園周辺) |
イベント内容 | – 昼:4基の大山笠が12本の大幟を立てて練り歩く「幟山笠」 – 夜:大幟などの装飾を外し、12段・309個の提灯を重ねた「提灯大山笠」へ変身。光のピラミッドが「ヨイトサ、ヨイトサ」の掛け声とともに進行 – 競演会は祭りのクライマックスで、各山笠が一堂に会し勇壮な競演を披露 |
見どころ | – 昼夜で姿を変える山笠 – 309個の提灯が輝く幻想的な夜の山笠 – 200年以上続く伝統と迫力あるお囃子 |
問い合わせ先 | 093-871-2316(戸畑祇園大山笠振興会事務局) |
公式ホームページ | 戸畑祇園大山笠公式ホームページ |
このお祭りは「動く夜の美術館」とも呼ばれ、豪華絢爛な山笠と夜空に輝く提灯の美しさが魅力です。最新の情報は公式ホームページをご確認ください。
戸畑祇園大山笠の見どころ
戸畑祇園大山笠見どころ:昼の幟山笠
- 昼の幟山笠は、紅白の幟や刺繍飾りなどを付けた、華麗な装いをしている。高さ1.8メートルの台座に勾欄付きの台が付いており、正面に前花、背面に見送り、台上にまりこを飾る。見送りと幕類は武者絵などの図柄を金糸銀糸で刺繍した豪華なものです。
昼の幟山笠はこちら
戸畑祇園大山笠見どころ:夜の提灯山笠
- 夜の提灯山笠は、昼の装いを全て外し、12段、309個の提灯がともる高さ約10メートルの重さ約2.5トンの装いをしている。提灯大山笠は日本最大級の総高8.5メートルで、若衆によってかけ声と共に担がれます。
夜の提灯山笠はこちら

戸畑祇園大山笠見どころ:競演会
- 競演会は、全8基の幟山笠が集結し、壮大な山車の競演が行われます。中日の夕刻から行われるこの競演会は、特に注目される部分です。参加者たちは伝統的な衣装を身にまとい、山笠を担ぐ姿が印象的です。
競演会はこちら

戸畑祇園大山笠見どころ:祭りの雰囲気
- 祭りの雰囲気は、活気と情緒にあふれています。祭りは7月の第4土曜をはさむ3日間で行われ、戸畑区内を幟山笠が練り歩き、若衆によるかけ声を聞くことができます。祭りは、神社の祭りとして始まり、現在は大きな山車が街を練り歩く伝統的なお祭りとなっています。
戸畑祇園大山笠見どころ:伝統的な衣装
- 伝統的な衣装は、祭りの期間中、参加者が身にまとう衣装です。伝統的な衣装を身にまとい、山笠を担ぐ姿が印象的です。衣装は、神社の祭りとして始まった伝統的なものであり、現在もそのまま伝えられています。
伝統的な衣装はこちら

戸畑祇園大山笠見どころ:大山笠の歴史
- 大山笠の歴史は、江戸時代に遡ります。当地の人々が毎年夏に神社の祭りを行うことで、五穀豊穣や町の繁栄を願っていました。山笠は、神様を迎えるための神聖な道具として発展し、大きく立派なものになりました。
SNSでの評判は?
戸畑祇園大山笠の屋台の出る日程・場所・種類
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2025年7月25日(金)~27日(日)
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メインイベント「大山笠競演会」:7月26日(土)18:30~21:00(戸畑区役所前・浅生第一公園一帯)
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北九州市戸畑区一帯(主に戸畑区役所周辺、浅生第一公園、西日本工業倶楽部前など)
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祭り期間中、戸畑区役所周辺や競演会会場を中心に多数の屋台が出店
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定番の縁日グルメ(焼きそば、たこ焼き、唐揚げ、かき氷、イカ焼きなど)
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地元グルメや特産品、冷たい飲み物やスイーツ
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縁日系(ヨーヨー釣り、射的、くじ引き、金魚すくいなど)
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例年、家族連れや観光客で大変賑わう
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昼は4基の大山笠が12本の大幟を立てて練り歩く「幟山笠」
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夜は装飾を外し、12段・309個の提灯を重ねた「提灯大山笠」に変身
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競演会では各山笠が一堂に会し、勇壮な競演を披露
戸畑祇園大山笠行事は、7月25日~27日に北九州市戸畑区で開催。戸畑区役所周辺を中心に多数の屋台が並び、昼夜で姿を変える大山笠とともに、グルメや縁日も楽しめます。夜の提灯大山笠は「動く夜の美術館」と称される幻想的な光景です
アクセス
電車でのアクセス方法
「戸畑祇園大山笠」への電車でのアクセスは、JR鹿児島本線「戸畑駅」から徒歩約10分です。戸畑駅から出て、左側に「戸畑区役所前」があります。ここから徒歩で行くことができます。電車での移動は非常に簡単で、駅から行くまでの距離も短いため、初めて行く人でも安心して行くことができます。
車でのアクセス方法
車でのアクセスも容易です。戸畑祇園大山笠の開催地は、北九州市の中心地からほど近い場所にあります。特に駐車場がないため、周辺の駐車場を利用することをおすすめします。自家用車で行く場合は、周辺の広い道路に停車し、徒歩で行きます。車での移動も簡単で、周辺の道路も混雑しないため、車で行くこともおすすめです。
戸畑祇園大山笠の駐車場情報
戸畑祇園大山笠周辺の駐車場情報をご紹介します。
最寄りの駐車場
- ダイイチパーク千防1丁目:約115m、10台収容、最大料金14時間500円。
- タイムズ戸畑千防1丁目:約115m、有料駐車場で利用可能。
- ダイイチパーク中本町:約260m、有料駐車場で利用可能。
- イオン戸畑店や戸畑駅近くの有料駐車場:祭り期間中も利用可能で、早めの到着が推奨されます。
アクセス方法
- 電車で行く場合:JR鹿児島本線「戸畑駅」から徒歩約5分。駅から会場までは案内表示もあり、迷わず行けます。
- 車で行く場合:北九州都市高速道路「戸畑IC」から車で約5分ほど。祭り期間中は周辺道路が混雑するため、できるだけ公共交通機関の利用がおすすめです。
交通規制について
祭り期間中は、特に夕方から夜にかけて交通規制が行われます。規制時間は毎日17:00〜22:00頃、規制エリアは戸畑区役所周辺や浅生通り周辺などです。車両通行止めや歩行者専用道路の設定があるので、事前に確認しておくと安心です。
戸畑祇園大山笠の交通規制について
戸畑祇園大山笠の交通規制について説明します。2025年7月22日、戸畑祇園大山笠競演会が開催され、交通規制が実施されます。17時から22時まで、JR戸畑駅から八幡までの区間で交通規制が行われます。この期間中に、西鉄バス北九州の路線バスは迂回運行を実施します。競演会会場周辺では、特設駐車場がなく、JR・バス等の公共交通機関を利用することが推奨されます。また、道路の横断も横断歩道の一部に限られ、係員の指示に従ってください。安全確保のため、競演中には横断を制限します。競演会を楽しむために、速やかに警備員の指示に従い、危険表示の箇所には近づかないようにお願いします。
戸畑祇園大山笠のまとめ
戸畑祇園大山笠の魅力:
「戸畑祇園大山笠」は、福岡県北九州市で毎年7月の第4土曜日を挟む3日間で行われる伝統行事です。国の重要無形民俗文化財に指定されており、全国から多くの人が訪れる「福岡県・夏の三大祭り」の一つです。
この祭りは、1803年(享和3年)に始まった歴史を持つもので、その起源は村内で疫病が蔓延した際に、須賀大神に祈祷し平癒を得たことから始まりました。昼と夜の装いが大きく変わることでも知られており、昼は幟山笠として高さ1.8mの幟を立て、練り歩きますが、夜になると大幟を取り払って、12段、309個の提灯を重ねた光の山笠に変身します。
4地区の8基の大山笠が街を練り歩き、人々を楽しませます。特に、東大山笠と西大山笠は、八幡神社の祭神須賀大神を奉じています。祭りは、天災や飢饉、疫病などの恐怖から祈祷によって救われたスサノオノミコトへの感謝を表し、祝い山笠を奉納したものです。現代でも、伝統を守りつつ新たな魅力を持ち続けており、観光客や地元住民が楽しめる一大イベントとなっています。