
「唐津くんち」は佐賀県唐津市の唐津神社の秋季例大祭で、毎年11月2~4日に開催される。14台の豪華な乾漆製曳山(ひきやま)が笛や太鼓の囃子に合わせ、「エンヤ、エンヤ」の掛け声とともに旧城下町を巡行する。400年以上の歴史があり、国の重要無形民俗文化財およびユネスコ無形文化遺産に登録されている。祭り期間中は約50万人が訪れる。
そんな「唐津くんち」の日程・屋台・SNS・時間・駐車場や見どころをご紹介します。
唐津くんちの歴史
唐津くんちの歴史は、約400年前にさかのぼります。寛文年間(1661年-1673年)に、唐津神社の神輿が御旅所を巡る行列が始まりました。この行列は、神輿に乗った神様が城下の氏子町を巡り、厄を払う儀式でした。
文政2年(1819年)、刀町から1番曳山である赤獅子が唐津神社に奉納され、現在の祭りの形が始まりました。その後、明治9年(1876年)までに15台の曳山が製作され、現在では14台が残っています。
昭和43年(1968年)、祭りの日程が変更され、現在は11月2日から4日にかけて行われています。この祭りは、ユネスコの無形文化遺産にも登録されており、約50万人の観光客が訪れる唐津を代表する行事です。
唐津くんちの日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
以下に、2025年開催の「唐津くんち」の開催情報を日程、時間、イベント内容、問い合わせ先、公式ホームページを含めて表形式でまとめました。最新かつ具体的で魅力的な内容を反映しています。
唐津くんち2025の日程・開催情報
項目 | 内容 |
---|---|
開催日程 | 2025年11月2日(日)〜11月4日(火) |
開催場所 | 佐賀県唐津市 唐津神社周辺 |
主な行事 | 宵曳山・御旅所神幸・翌日祭 |
問い合わせ | 唐津観光協会 0955-72-4963 |
公式サイト | https://www.karatsu-kankou.jp |
唐津くんちの見どころ
① 宵曳山(よいやま) – 灯りに浮かぶ幻想的な曳山巡行
11月2日に行われる「宵曳山」は唐津くんちの開幕を告げる重要行事。夜の旧城下町を14台の曳山が提灯の灯りに照らされながら進む姿は幻想的で、昼の巡行とは違う荘厳な雰囲気に包まれます。曳子たちの掛け声「エンヤ!エンヤ!」と唐津囃子が響き渡り、観客を一気に祭りの世界へ引き込みます。
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② 御旅所神幸(おたびしょしんこう) – 西の浜へ突入する迫力の砂浜曳き込み
11月3日の「御旅所神幸」は唐津神社から西の浜の御旅所へ向かう巡行で、砂浜に曳山を引き込む名物シーンが最高潮の盛り上がりを見せます。巨大な曳山が砂地で止まることなく進むために、曳子たちが一体となって綱を引く姿は圧巻です。
③ 翌日祭(よくじつさい) – 曳山を間近で見られる穴場日
11月4日の翌日祭は、混雑が落ち着き曳山を間近に楽しめる注目ポイント。市内各所をゆっくりと巡行するため、曳山の漆細工や金箔装飾の細部まで堪能できます。写真を撮りたい人にもおすすめの日です。
④ 豪華絢爛な曳山 – 国指定重要無形民俗文化財
唐津くんちの曳山は全14台。それぞれ「赤獅子」「飛竜」「青獅子」など独自のテーマを持ち、迫力ある造形美を誇ります。漆塗り・金銀箔・和紙技術が融合した日本伝統工芸の粋が結集されており、その美しさは世界的にも評価されています。
⑤ 唐津囃子と曳子の掛け声 – 祭りの魂を感じる瞬間
太鼓・笛・鉦で奏でられる唐津囃子と、曳子たちの掛け声は祭りの魂。観光イベントではなく、今も地域の人々によって守られてきた「生きた伝統行事」であることを感じさせてくれます。
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SNSでの評判は?
唐津くんちは、佐賀県唐津市で毎年11月2日〜4日に開催される唐津神社の秋季例大祭で、14台の豪華な曳山が旧城下町を巡行する九州を代表する伝統行事です。祭り期間中は多くの屋台が立ち並び、地元の味覚や露店グルメを楽しめるのも魅力のひとつです。
唐津くんちの屋台の日程
屋台は祭りと同じ11月2日〜4日の3日間に出店され、午前10時頃から夜21時頃まで営業する店舗が多く見られます。特に2日の「宵曳山」と3日の「御旅所神幸」の時間帯は最も賑わいます。
屋台の出店場所
屋台は例年約300店以上が旧城下町一帯に並び、祭りの雰囲気を盛り上げます。主な出店エリアは以下の通りです。
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唐津神社参道周辺(メインエリア)
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JR唐津駅前通り
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大手口バスセンター付近
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ふるさと会館アルピノ周辺
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京町アーケード商店街
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唐津市役所周辺
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西の浜周辺(御旅所)
会場全体に屋台が広がるため、食べ歩きや散策を楽しみながら回れます。
屋台の種類・名物グルメ
唐津くんちの屋台はバリエーション豊富で、ご当地名物グルメも多いのが特徴です。
ジャンル | 例 |
---|---|
ご当地名物 | 呼子イカ焼き、魚ロッケ、唐津バーガー、佐賀牛串 |
人気の祭り屋台 | たこ焼き、焼きそば、じゃがバター、唐揚げ |
食べ歩き系 | はし巻き、ポテト、ホットドッグ |
甘味・スイーツ | ベビーカステラ、クレープ、りんご飴 |
子ども向け | お面屋、くじ引き、スーパーボールすくい |
人気店は早めに売り切れることがあるため、昼過ぎ〜夕方前に購入するのがおすすめです。
アクセス
唐津くんちへのアクセス方法(電車・車)
電車でお越しの場合
JR唐津駅が最寄り駅で、駅から会場の唐津神社までは徒歩約10分と大変便利です。唐津くんちは大規模な交通規制が実施され、周辺道路が混雑・通行止めになるため、電車やバスなどの公共交通機関の利用を強くおすすめします。福岡空港からは地下鉄とJR筑肥線で約90分、佐賀空港からはリムジンバスとJR唐津線で約110分が目安です。駅から神社までの道のりは、お祭りの賑わいを感じながらゆっくり歩くのも楽しみのひとつです。
車でお越しの場合
西九州自動車道の唐津ICから会場まで約15分ですが、祭り期間中は周辺道路が大規模な交通規制や歩行者天国となり、渋滞や迂回、通行止めが発生します。市営有料駐車場や臨時駐車場が用意され
唐津くんちの駐車場情報
唐津くんちの周辺には、多くの駐車場が整備されています。市営有料駐車場には、以下の4つの施設があります。
- 東城内駐車場: 194台収容可能で、24時間利用可能です。唐津神社まで徒歩約15分です。
- 旧高取邸駐車場: 82台収容可能で、6時から22時まで利用可能です。出庫は24時間可能です。唐津神社まで徒歩約5分です。
- 南城内駐車場: 148台収容可能で、7時30分から22時まで利用可能です。出庫は24時間可能です。唐津神社まで徒歩約2分です。
- 材木町駐車場: 98台収容可能で、24時間利用可能です。ただし、曳山巡行路に面しているため、車の出し入れに規制があります。
また、臨時無料駐車場もあります。例えば、松浦河畔公園駐車場は1,470台収容可能で、メルキュール佐賀唐津リゾート横駐車場は300台収容可能です。こちらの駐車場は11月2日から4日まで利用可能です。
唐津くんちの交通規制について
唐津くんち開催に伴う交通規制について、以下の点が重要です。
- 曳山巡行コース周辺では、大規模な交通規制が実施されます。特に、曳山通過予定時間の前後1時間には交通規制がかかりますので、注意が必要です。
- 歩行者専用道路区間が設けられ、観客が安全に楽しむことができます。
- 公共交通機関の利用が推奨されています。特に、JR唐津駅からのアクセスが便利です。
駐車場は限られており、混雑が予想されるため、早めの訪問が推奨されます。
唐津くんちのまとめ
唐津くんちは、佐賀県唐津市で毎年11月2日から4日にかけて開催される、秋季例大祭です。この祭りは400年以上の歴史を持ち、九州の主要な祭りの1つとして知られています。14台の豪華な曳山が、旧城下町を巡行し、特に宵曳山では提灯の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出します。曳山は獅子や兜、亀や鯛などの形をとり、和紙や漆、金箔で仕上げられた美術工芸品です。唐津くんちは国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。祭りの期間中、唐津市内では伝統的な太鼓と笛の音が響き、多くの観光客が訪れます。