
山王祭は、東京都千代田区の日枝神社で毎年6月に開催される、江戸三大祭・日本三大祭の一つです。約1000年の歴史を持ち、神幸祭や稚児行列、納涼大会など多彩な行事が11日間にわたり行われます。2025年は6月7日から17日まで開催され、都心で日本の伝統文化を体感できる祭りです
そんな「山王祭」の日程・駐車場・アクセス・交通規制・屋台・SNSや見どころをご紹介します。
山王祭とは?

山王祭の歴史
山王祭は、江戸時代初期に始まり、その歴史は長く続く、日本三大祭の一つです。起源は鎌倉時代に遡り、その後江戸時代に入ると日枝神社は徳川家の守り神として特別に敬われるようになりました。慶長9年(1604年)、三代将軍・徳川家光公が誕生した際、「我誕生所之霊神」として日枝神社を篤く信仰したことが始まりとされています。
神幸祭は、元和2年(1616年)から行われていたと伝えられています。寛永12年(1635年)、家光公が江戸城の楼上から神幸行列をご覧になり、これ以降、将軍の上覧は江戸時代を通じて恒例となりました。神輿が江戸城内に入る「城内渡御」は106回も行われ、「天下祭」として大変盛大に行われました。
山王祭は京都の祇園祭、大阪の天満祭と並ぶ日本三大祭の一つに数えられ、その規模は「東都随一」と称されました。幕府から祭礼費用が支出されたことから「御用祭」とも呼ばれ、江戸三大祭の筆頭として発展してきました。
明治維新以降、電線が普及し始めると、4メートル以上もの高さになる山車の巡行が都心では困難になり、次第に山車は神輿の巡幸にとって代わられるようになりました。しかし、昭和12年、支那事変(日中戦争)の激化により祭礼の中断がやむを得なくなり、敗戦を経て昭和27年6月より神幸祭は再開されました。現在では、伝統の神幸祭に復するべく内容を整えています。
山王祭の日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
項目 | 内容 |
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日程 | 2025年6月7日(土)から6月17日(火)までの11日間 |
時間 | 主要イベント「神幸祭」は6月7日(土)朝7:45 |
イベント内容 | ・神幸祭:6月7日(土)朝7:45、日枝神社で行われるメインイベント ・納涼大会:6月13日(金)から6月15日(日)までの午後6:30から、盆祭りをテーマにした楽しい歌と踊り ・絵灯籠奉納:6月7日から6月17日まで、子供たちが書いた絵が灯籠になって神社の境内を彩る ・稚児行列:子供たちが神社の境内を練り歩く行列 ・山王嘉祥祭:その他多彩な行事が含まれる |
問い合わせ先 | 日枝神社 |
公式HP | https://www.tenkamatsuri.jp |
※詳細スケジュールについては公式HPより確認ください
山王祭の見どころ
山王祭見どころ:神幸祭
- 神幸祭は、山王祭のメインイベントの一つで、日枝神社の神輿が日本橋御旅所まで運ばれます。神輿渡御は、壮麗な衣装や神楽の演奏とともに、江戸時代の情緒を感じることができます。神輿は朝7:45に日枝神社から出発し、多くの人々が見守る中、神輿を祝福するために扇子や鞭を振る行列が続きます。このイベントは、山王祭の中心的な部分であり、祭りの全盛期を体験することができます。
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山王祭見どころ:納涼大会盆踊り
- 納涼大会盆踊りは、山王祭の中で特に人気のあるイベントで、夏の暑さをしのぐための催しです。盆踊りが行われる期間は6月13日から15日までで、多くの参加者が盆踊りを踊りながら、楽しい時間を過ごします。このイベントでは、伝統的な盆踊りや、現代的なダンスも披露され、様々な楽器の音色が響き渡り、祭りの雰囲気を高めます。
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山王祭見どころ:絵灯籠奉納
- 絵灯籠奉納は、山王祭で行われる独特なイベントで、美しい絵を描いた灯籠が奉納されます。6月7日から17日までの期間に、日枝神社の前で絵灯籠が並び、夜になると灯が点けられ、美しい光景が見られます。このイベントは、祭りの美しさと伝統を感じることができます。各灯籠は、手作りの絵画や詩句などが凝縮されており、独特な魅力を持っています。
絵灯籠はこちら
山王祭見どころ:稚児行列
- 稚児行列は、山王祭で行われる伝統的な行列で、若い男の子たちが美しい衣装を着て、神輿を引く役割を担います。6月8日に行われるこのイベントでは、壮麗な衣装や神楽の演奏とともに、神輿を引く稚児たちが練り歩きます。この行列は、江戸時代の伝統を感じることができ、祭りの雰囲気を高めます。
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山王祭見どころ:山王嘉祥祭
- 山王嘉祥祭は、山王祭の最後の日である6月16日に行われるイベントで、嘉祥の神を称える祭です。この祭では、特に菓子接待席が設けられ、古い時代の風情を感じることができます。また、里神楽の演奏も行われ、祭りの最後を飾るイベントとなります。
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これらの見どころは、山王祭の魅力を最大限に引き出すもので、特に神幸祭や絵灯籠奉納、稚児行列などが注目すべきポイントです。各イベントは独特の魅力を持っており、祭りの全盛期を体験することができます。
SNSでの評判は?
山王祭の屋台情報
開催期間
2025年6月7日(土)~6月17日(火)
※2025年は「陰祭り」のため神幸祭(大規模な行列)はありませんが、各種伝統行事や屋台は実施予定です。
屋台の出店日程・場所
屋台は主に6月13日(金)~15日(日)の納涼大会(盆踊り)期間に集中します。
山王パークタワー公開空地(溜池山王駅前)がメイン会場となり、キッチンカーや飲食屋台が多数並びます。
日枝神社境内にも屋台が出店し、参拝や各種奉納行事とあわせて楽しめます。
屋台の種類
定番の祭りグルメ(焼きそば、たこ焼き、かき氷、みたらし団子など)
キッチンカーによる多国籍・創作グルメやドリンク
一部、地元の工芸品やスイーツなども出店
おすすめの時間帯
納涼大会(盆踊り)開催中の夕方~夜(18:00以降)が最も賑わい、提灯やライトアップで幻想的な雰囲気になります。
アクセス
最寄り駅:赤坂駅(東京メトロ千代田線)2番出口より徒歩3分、または溜池山王駅(銀座線・南北線)より徒歩3分。
周辺に有料駐車場あり(祭り期間中は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用がおすすめ)。
注意点
富山県の日枝神社「山王まつり」とは別です。ここでは東京都千代田区・赤坂の日枝神社「山王祭」の情報のみを記載しています。
2025年は陰祭りのため、神幸祭(大規模な神輿行列)はありません。
山王祭の交通規制情報
交通規制の概要
山王祭の開催期間(2025年6月7日(土)~6月17日(火))中は、日枝神社周辺で大規模な交通規制が実施されます。
特に神幸祭や主要行事が行われる日には、神社周辺や行列ルートで一時的な道路封鎖や車両通行止めが発生します。
規制の例(過去の参考)
主要行列がある場合、以下のような時間帯・道路で通行止めが行われます5。
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半蔵門駅通り:8:00~8:20頃
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日本テレビ通り:9:50~10:15頃
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大妻通り:10:00~10:50頃
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銀座コリドー通り:16:10~16:25頃
※2025年は「陰祭り」のため大規模な神幸祭の行列はありませんが、納涼大会や各種行事開催時にも周辺道路で一時的な交通規制が実施される場合があります。
駐車場・車利用について
祭り期間中は周辺駐車場も大変混雑し、利用制限がかかることがあります。
公共交通機関(赤坂駅・溜池山王駅など)の利用が強く推奨されています。
公共交通機関の利用推奨
公式でも「できる限り公共交通機関をご利用ください」と案内されています。
まとめ
2025年の山王祭(東京・日枝神社)は6月7日~17日開催。屋台は主に6月13日~15日の納涼大会期間に、山王パークタワー公開空地や神社境内で出店。定番グルメや創作料理、工芸品など多彩な屋台が楽しめ、夕方から夜が特におすすめです