
「ねぶた祭」は主に青森県で行われる夏祭りで、巨大な灯籠「ねぶた」を山車に乗せて街中を練り歩くのが特徴です。起源は奈良時代に遡り、七夕の灯籠流しが変化したものとされ、農作業の妨げとなる眠気を送り出す習俗が由来とされています。祭りでは「ハネト」と呼ばれる踊り子たちが囃子に合わせて跳ね回り、観客も参加できるのが魅力です。東北三大祭りの一つに数えられ、毎年多くの観光客が訪れます。
そんな「ねぶた祭」の日程・駐車場・アクセス・交通規制・屋台・SNSや見どころをご紹介します。
ねぶた祭とは?

ねぶた祭の歴史
ねぶた祭の起源は古く、奈良時代(710年~794年)に中国から渡来した七夕祭の行事と、津軽地方に伝わる精霊送りや人形・虫送りの習俗が融合して形成されました。これらの行事は灯籠流しとして発展し、やがて現在のような大型の灯籠「ねぶた」へと変化しました。
特に青森ねぶた祭は、夏の風物詩として日本全国から多くの観光客を引き寄せる有名な祭りで、竹や紙を骨組みにし、灯りをともした勇壮な人形ねぶたが練り歩きます。大型ねぶたは約3か月かけて製作され、伝統の技術と芸術が結集しています。
一方、隣県の弘前ねぷた祭も歴史が深く、津軽為信が京都で大きな灯籠を作らせたとする説もありますが、現在主流となっているのは「眠り流し」と呼ばれる先祖の霊を鎮める行事が起源とされています。弘前ねぷたは扇型の扁平なねぷたが特徴です。
ねぶた祭は青森市をはじめ東北各地や全国に広がり、それぞれの地域で独自の形態や特色をもっています。たとえば青森ねぶた祭では、市内を華やかなねぶたが練り歩き、跳人(はねと)たちが囃子に合わせて跳ね踊りながら祭りを盛り上げます。また、ねぶたの海上運行が行われることもあり、夜空と水面を彩る幻想的な光景が見どころです。
このようにねぶた祭は、歴史的な文化と地域の伝統が融合しつつ、現代に受け継がれて発展を続けている日本を代表する夏祭りの一つです。
ねぶた祭の日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
青森ねぶた祭の開催情報
青森ねぶた祭は、毎年8月2日から8月7日まで開催され、前夜祭を含めて7日間の日程で楽しめます。以下の表に、詳細な情報をまとめました。
項目 | 内容 |
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日程 | 2025年8月1日(金)~8月7日(木) |
時間 | 8月1日:18:00~21:00(前夜祭・青い海公園特設ステージ) |
8月2日・3日:19:00~ 子どもねぶた・大型ねぶた運行(協働社交差点から出発) | |
8月4日~6日:18:45~ 大型ねぶた運行(新町柳町交差点から出発) | |
8月7日:13:00~ 大型ねぶた昼間運行(新町柳町交差点から出発) | |
8月7日:19:15~21:00頃 青森港で「第71回青森花火大会」および「ねぶた海上運行」 | |
会場 | 青森市内中心部(新町柳町交差点、協働社交差点、青い海公園、青森港など) |
問い合わせ | 青森ねぶた祭実行委員会事務局 電話:017-723-7211 |
公式HP | 青森ねぶた祭公式サイト |
補足説明
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8月1日の前夜祭では、青い海公園の特設ステージで各種コンテストやイベントが開催され、屋台も多数出店します。
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8月2日・3日は子どもねぶたと大型ねぶたの合同運行が夜19時から協働社交差点を出発地点に行われます。
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8月4日~6日は18時45分開始で、大型ねぶた約20台が新町柳町交差点を出発して市内を練り歩きます。6日には審査結果の発表もあります。
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8月7日は昼13時から昼間のねぶた運行があり、夜は青森港でねぶたの海上運行と花火大会が19時15分から約1時間ほど開催されます。
ねぶた祭の見どころ
青森ねぶた祭は、毎年8月2日から7日まで開催される、日本の代表的な祭りです。以下は、その主要な見どころをいくつか紹介します。
ねぶた祭見どころ:子どもねぶた
- 子どもねぶたは、地域の子ども会や幼稚園が制作した約10台のねぶたが登場します。子どもたちやその親御さんたちが山車を引いて練り歩き、地域の絆や子どもたちの笑顔が魅力です。
子どもねぶたはこちら

ねぶた祭見どころ:大型ねぶた
- 大型ねぶたは、幅9m、奥行き7m、高さ5mにも及ぶ巨大なねぶたです。歴史的な物語がモチーフになっているものが多く、内側からライトアップされるため夜の運行は幻想的です。2日から5日には審査が行われ、6日にねぶた大賞が発表されます。
大型ねぶたはこちら

ねぶた祭見どころ:ねぶた海上運行と花火大会
- ねぶた海上運行と花火大会は、ねぶた祭の最終日(8月7日)の夜に青森港で行われます。大型ねぶたが海上を練り歩く幻想的な光景が楽しめます。灯りに照らされたねぶたが水面に映え、多くの観客が港岸に集まります。また同日に、約1万発の打ち上げ花火が青森港の夜空を彩り、祭りの締めくくりを華やかに演出します。花火大会は昼間のねぶた運行の興奮に続き、夜の海上運行とあわせて多彩な見どころとなっています。このように、ねぶた祭は「子どもねぶた」の地域の温かい参加、「大型ねぶた」の雄大な技と光の芸術、そして「海上運行と花火大会」の幻想的なフィナーレが一体となり、青森の夏を彩る日本屈指の祭りです。
大型ねぶたはこちら

SNSでの評判は?
ねぶた祭の屋台の出る日程・場所・種類
日程
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8月1日(金)前夜祭:青い海公園特設ステージにて、18:00~21:00まで屋台多く出店
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8月2日(土)~7日(木):ねぶた祭期間中は市内中心部全体に屋台が多数並ぶ
場所
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青い海公園(前夜祭会場)
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青森市中心部(ねぶた運行ルート沿いの新町通りや協働社社交差点周辺など)
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青森駅周辺(青森駅前広場)もアクセス良好な屋台スポット
屋台の種類・特徴
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お祭り定番メニュー(唐揚げ、焼きそば、たこ焼き、かき氷、りんご飴など)
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青森の特産品を使った郷土料理やスイーツ(味噌カレー牛乳ラーメン、ホタテ焼き、りんごスイーツなど)
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新鮮な海産物を使った屋台料理も多い
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伝統的な玩具や手作り工芸品、お土産品の販売もあり
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15時頃から営業開始し、ねぶたの運行が始まる19時頃から特に混雑
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人気屋台は早めに売り切れることが多いため、早めに訪問するのがおすすめ
混雑回避のポイント
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夕方のピーク時間帯(19時頃)を避けて15時~17時頃の早めの時間帯に訪れるのがベスト
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混雑を避けたい場合は、少し離れた青い海公園や平和公園通り周辺の屋台もおすすめ
青森ねぶた祭の屋台は前夜祭から最終日まで幅広く、多彩なグルメとお土産が楽しめて、祭りの盛り上がりを一層引き立てます。観覧や散策の合間にぜひ味わってください。
アクセス
「ねぶた祭」への電車でのアクセスは、東京駅から東北新幹線「はやぶさ」に乗り約3時間30分で新青森駅へ到着します。そこから奥羽本線に乗り換え、JR青森駅で下車(約6分)。青森駅からは徒歩約10〜15分でねぶたの運行コースに着き、祭りの中心地へスムーズにアクセス可能です。駅周辺は混雑するため、時間に余裕を持つことが望ましいです。
車の場合は、東北自動車道の青森中央ICから約15分の距離にあり、祭り期間中は交通規制があるため注意が必要です。県外からの観光バスや自家用車での来場が多く、周辺の駐車場は早期に満車になることが多いため、近隣のコインパーキングを事前に予約することが推奨されます。公共交通機関の利用が特におすすめです。
ねぶた祭の駐車場情報
ねぶた祭周辺の駐車場情報をご紹介します。
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青森市本町に位置する駐車場があります。ここはねぶた祭会場から徒歩圏内で、27台の駐車スペースがあります。料金は終日20分100円で、全長480cm、全幅190cm、車高210cmの車両が利用可能です。
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中央3丁目パーキングもおすすめです。この駐車場はねぶた祭から744mの場所にあり、徒歩で約10〜15分です。料金は4,000円/24時間で、1台の駐車スペースがあります。全長490cm、全幅240cm、車高190cmの車両が利用可能です。
ねぶた祭期間中は、違法駐車を避けるよう注意が必要です。指定の駐車場を利用することをお勧めします。
ねぶた祭の交通規制について

ねぶた祭開催に伴う交通規制について、以下のように説明します。
ねぶた祭は、毎年8月2日から7日にかけて開催されます。(8月1日は前夜祭)この期間中、ねぶたが車道を通行するため、交通規制が行われます。特に、運行コースエリア内は車両の出入りが制限されるため、公共交通機関の利用が推奨されています。また、臨時駐車場は会場から車で約10分ほどの距離に設けられていますが、渋滞が予想されるため、事前に計画を立てることが重要です。この規制により、安全かつスムーズに祭りを楽しむことができます。
ねぶた祭のまとめ
青森ねぶた祭は、毎年8月2日から7日まで開催される、青森県の伝統的な祭りです。祭りの魅力は、色鮮やかなねぶたにあります。特に、大型ねぶたは、幅9m、奥行き7m、高さ5mにも達し、内側からライトアップされるため、幻想的な夜の運行風景が特徴です。
子どもねぶたも見どころで、地域の子どもたちが制作したねぶた約10台が登場し、親子で楽しむことができます。祭りのクライマックスは、ねぶた海上運行と青森花火大会です。受賞したねぶたが台船の上に乗って青森港を運行し、花火とコラボレーションすることで、祭りは華やかなフィナーレを迎えます。