
「帆手祭」は、宮城県塩釜市の鹽竈神社で行われる早春の神事です。元々は正月に神輿洗神事の火伏祭りとして始まり、のちに海にゆかりのある「帆手祭」と呼ばれるようになりました。祭りのハイライトは、重さ1トンある神輿を16名で担ぎ、202段もの急な表参道を下りる「渡御神輿」です。500名を超えるきらびやかなお供や稚児行列が続き、港町塩竈が活気に溢れ、みちのくに春を告げる祭りとして地元の風物詩になっています。
祭りは江戸時代に始まり、塩竈が大火にたびたび見まわれて地域が衰退した際に火災の鎮圧と景気回復を祈って始められました。現在の神輿は1733年にでき、1872年に「帆手祭」と改称され、日程も3月10日に変更されました。最大の見どころは、16人の若者が神輿を担ぎ、表参道を下り上りする様子と、町を練り歩く「荒れ神輿」です。祭りは本殿祭、発輿祭、そして神輿の町内渡御が中心となり、雄々しさと神々しさを覚えさせる独特の行事です。
そんな「帆手祭」の日程・駐車場・アクセス・交通規制・屋台・SNSや見どころをご紹介します。
帆手祭とは?

帆手祭の歴史
「帆手祭」の歴史
起源と発展
「帆手祭」は、宮城県塩竈市の鹽竈神社で行われる伝統的な祭りで、火伏(ひぶせ)の祭りとして始まりました。1682年(天和2年)、塩竈地域で大火事が発生し、経済的にも大きな打撃を受けたため、火災の防止と景気回復を祈るために始められました。
初期の形態
当初は1月20日に開催され、神輿を持たず梵天(リュウノヒゲを束ね棒の先に附けたもの)を持って町を練り歩いたとされています。梵天は火の神を象徴しており、火災の防止を祈るために行われました。ただし、天和4年に「伜まつりを毎年行うのは贅沢だ」との代官より達しが出て一旦中断されましたが、再び大火事に見まわれ、再び復活し、以後は正月28日に行われるようになりました。
神輿の導入と発展
1733年(享保18年)、現在の神輿が導入され、神輿の町内渡御に変わりました。1872年(明治5年)、名称が「帆手祭」に、開催日が3月10日に変更され、現在のスタイルが確立されました。戦時中も中止することなく受け継がれ、現在では5百人以上の行列が参加し、圧巻の華やかさで行われています。
重要な出来事
- 春を呼ぶ祭りとしての評価:帆手祭は春の気配が強まる3月10日に行われるため、地元の人々には「春を呼ぶ祭り」として親しまれています。神輿の渡御は、春の到来を祝福する一環として行われています。
- 荒神輿の伝統:帆手祭の神輿は重さ約1tもあり、16人の氏子たちが白装束と烏帽子を身に着け、必死に担ぎます。神輿は「荒神輿」と呼ばれ、巡行中に急に走り出す、同じところを何度も回るなど「神の意のままに」動き回るため、緊張感が高まります。
- 表参道の迫力:神輿巡行最大の難所といわれるのが、「男坂」とも呼ばれる表参道です。鹽竈神社の表参道は傾斜のきつい石段で、段数は202もあります。氏子たちがバランスを取りながら階段を下りたり上ったりする様子は、クライマックスと呼ぶにふさわしい迫力があります。
現代の状況
現在、帆手祭は塩竈市を中心とした「みなと祭協賛会」が組織され、前夜祭の花火大会や当日のパレードや「よしこ」のコンテスト等市を挙げての盛大な祭となっています。夜の還御は、浄闇の中を二基の神輿が並んで二百二段の表参道石段を昇る様は幻想的で多くの人々がお見送りに集います。
帆手祭は、伝統と文化を守りながら、現在も大変な熱気と魅力で行われています。
帆手祭の日程・時間・開催場所・問い合わせ・公式HP
帆手祭開催情報
イベント | 日程 | 時間 | 内容 | 問い合わせ先 | 公式HP |
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本殿祭 | 2024年3月10日(金) | 午前10時 | 鹽竈神社の本殿で行われる祭典。 | 神社社務所:022-367-1611 | 公式HP |
発輿祭 | 午前11時 | 神輿を送り出す祭典。 | |||
神輿御出発 | 午前11時30分 | 神輿が鹽竈神社を出発します。 | |||
表坂下還御 | 午後7時00分 | 神輿が表坂を下り、神社に戻ります。 | |||
神輿巡行 | 午後11時30分頃~午後7時00分 | 神輿が市内を巡行します。 |
アクセス情報
– 電車:JR仙石線本塩釜駅から徒歩約15分。
– 自動車:三陸自動車道の利府中IC、利府塩釜IC、仙台港北ICから利用。
観覧ポイント
– 表坂:202段の急峻な石段で、神輿を担ぐ様子が見どころです。
– 神輿の重さ:約1tの重さで、16人の氏子が担ぎます。
– 神輿のデザイン:八角形の独特な設計で、各面に鏡が綴られます。
公式HP
– 鹽竈神社公式HP
問い合わせ先
– 神社社務所:022-367-1611
観覧の際の注意
– 高いところから見下ろすことは避けましょう。神様を見下ろすと言われています。
帆手祭の見どころ
帆手祭見どころ:神輿の担ぎ手と神輿の重量
- 神輿の担ぎ手と神輿の重量の概要は、帆手祭の最大の見どころが16人の若者が重さ1トンもの神輿を担ぎ、202段もの急な表参道(男坂)を下りる様子です。神輿は八角形の形状で、鏡が飾られており、4本の担ぎ棒が前後8人ずつの計16人で担ぎます。担ぎ手たちは白装束と烏帽子を身に着け、無言でバランスを取りながら下りる様子が見どころです。神輿の重量と急な階段の傾斜が、緊張感を高めます。
神輿の担ぎ手と神輿の重量はこちら
帆手祭見どころ:荒々しさのない神の意のままの動き
- 荒々しさのない神の意のままの動きの概要は、神輿が市内を練り歩く際に、急に走り出すやり返すなど「神の意のままに」動き回る様子が見どころです。神輿は重くて危険な動きをし、担ぎ手たちが神の意に従うように動く様子は雄々しさと神々しさを感じさせるものです。神輿が神社に帰還する際には、再び急な階段を上る様子も迫力満点です。
荒々しさのない神の意のままの動きはこちら
帆手祭見どころ:華やかなお供と稚児行列
- 華やかなお供と稚児行列の概要は、神輿が市内を巡る際に、500名を超えるきらびやかなお供や稚児行列が続きます。稚児たちは着飾りがきれいで、周囲には鐘や太鼓が鳴り響き、雅な雰囲気の中で祭りが進行していきます。神輿の後を追うお供の行列は圧巻の華やかさを持ち、祭りの雰囲気を一層高めます。
華やかなお供と稚児行列はこちら
帆手祭見どころ:表参道の上り下り
- 表参道の上り下りの概要は、神輿が市内を巡る際に、急な表参道(男坂)を下り上る様子が見どころです。鹽竈神社の表参道は202段の急な石段で、担ぎ手たちがバランスを取りながら階段を下り上る様子は、クライマックスと呼ぶにふさわしい迫力があります。無事に下り切ると、周囲からは拍手や歓声が湧き上がります。
これらの見どころは、帆手祭の魅力を一層高めます。
SNSでの評判は?

お祭りユーザー: jinja_photoconでは皆様がご投稿された神社のお写真を紹介させて頂いております。
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Photo by zen.8823さま
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宮城県塩竈市御鎮座 鹽竈神社
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御神輿の存在感が素晴らしいですね😊
「帆手祭」は日本三大荒神輿でも有名です✨
春の訪れを感じさせる1枚です📷
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#宮城県 #塩竈市 #日本三大荒神輿 #帆手祭 #志波彦神社 #鹽竈神社
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zen.8823さま、ありがとうございました。
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お祭りユーザー: 📷2024.3.10
帆手祭り⛩️
春を告げる火伏の祭り‥
あと少し‥頑張って‥
みんなの心が一つになる🥹
#Canon
#eosskissm
#Kissカメラ
#ファインダーの中の私の世界
#誰かに見せたい景色
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#ちょうどいい宮城
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お祭りユーザー: “塩竈神社 帆手祭”
おはようございます。
昨日は塩竈神社帆手祭が開催されました。
1tあると言われる御神輿を塩釜市街地を八時間近くかけて
回るお祭りです。
昨夜は神社到着とともに花火が上がったみたいです。
今日もよろしくお願いします🙇
#塩竈神社
#帆手祭
#キリトリセカイ
https://fanblogs.jp/ksworld2020/
http://creator.pixta.jp/prof1697967/

お祭りユーザー: 【火伏の祭り「帆手祭」】
鹽竈神社で帆手祭が行われました。
帆手祭は、天和2年(1682)塩竈が大火に見まわれた時に火伏と復興を鹽竈さまに祈り始められ、毎年3月10日に行われる祭です。
重さ約1トンの大きな御輿を氏子たちが担ぎ、202段の石段の表坂(表参道)を下り、市内を練り歩き、また石段を上り神社に戻ります。
写真は神社から表坂の石段を下りている様子。沿道や表坂の下には多くの見物客が集まり、神輿が無事石段を下り切ったところで大きな歓声と拍手が担ぎ手たちに送られました。
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お祭りユーザー: 帆手祭、御神輿が無事に市役所通過しました。寒い中ご奉仕お疲れ様です!
#塩竈 #鹽竈神社 #帆手祭 #ほたてまつりではありません #氏子三祭 #shiogama

お祭りユーザー: 2024年3月10日 シェヌー(塩釜)
仙台でお世話になった先生の最終講義があったついでに、一泊してシェヌーへ。前回は2016年だったので8年ぶり。
仙台からは最寄りの本塩釜駅まで仙石線であっという間。電車の中も、塩釜の街中もやたらと人通りが多い。前回は閑散としていただけに何かなとおもったら、近くの鹽竈神社で帆手祭りが開かれていて、そのせいだった。ちゃっかり我々も予約時間の13時まで、境内でお神輿や神楽を楽しませてもらった。
予約時間が近づいて12:45ごろ入店。ここは車で来る人が多く、お店の周りの駐車場もほぼ埋まっている。あらかじめコリューというコースを頼んでおいた。
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お祭りユーザー: 凜💕
そろそろ…
2歳の✨誕生日✨が
近づいてきてますので
今日は
私が作った服と
同じ柄の生地を使い
凜の衣装を作っている途中でした‼️
竜たん💕は…
地元の『帆手祭』の
終わりの花火の音に興味深々でした‼️
#凜💕 #竜たん💕 #ベンガル #ねこのいる生活
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帆手祭の屋台情報
場所: 宮城県塩竈市の鹽竈神社と志波彦神社に設置されます。
日程: 毎年3月10日に開催されます。
種類: 神輿祭典が中心となり、神輿が市内を巡行し、特に表坂の階梯で見物人が大勢集まるのが特徴です。神輿は重達1噸、八角形の独特な設計で、鏡子が各面に綴られています。
魅力: 神輿の豪邁な巡行が本祭典の主な魅力で、扛る16名の年輕抬轎手の協力により、危険な階梯を上下し、見物者を熱狂させます。出発式と帰還式の両方で、神輿が表坂を上下する場面が見られ、多くの観光客を惹き付けます。
アクセス: 最寄り駅はJR仙石線の本鹽釜駅で、駅から表坂まで徒歩約15分です。自家用車で来る場合は、利府中交流道から約10分です。
その他の情報: 神輿行進路線は、区間によっては入場が禁止される場合があります。詳細な行程を事前に確認することが推奨されます。
帆手祭の屋台の出る日程・場所・種類
帆手祭の屋台は、今年も3月10日に開催されるこの伝統的な祭りで大いに賑わいます。屋台は、神社の参道や市内各地を巡る神輿の前後に並び立ち、多彩な食事や飲み物を提供します。
日程: 3月10日(日)に開催される帆手祭の屋台は、午前から午後までの期間に並び立ちます。神輿の出発式が午前11時30分頃に始まり、街をゆっくり巡行する際には屋台が並び立ち、神輿が通過するときには拍手や歓声が沸き起こります。
場所: 鹽竈神社の参道「表坂」や市内各地に屋台が並び立ちます。特に、神社の参道は傾斜のきつい石段で、氏子たちが重く大きな神輿を担ぎ、下りていかなければならないため、最も注目される場所です。
種類: 屋台には様々な種類のものがあります。例えば、伝統的な日本料理や海鮮料理、そして季節に応じた甘味やデザートも多くあります。屋台の種類は豊富で、観光客や地元の人々が楽しめるように、様々な選択肢が用意されています。
神輿が通過する際には、屋台の前で拍手や歓声が沸き起こり、熱気に包まれた帆手祭の雰囲気を味わえるでしょう。今年も、多くの屋台が並び立ち、神輿の前後に賑やかに賑わいます。ぜひ、今年も帆手祭を楽しんでいただきたいと思います。
アクセス
電車でのアクセス
最寄り駅からのアクセス
「帆手祭」は、宮城県塩竈市にある鹽竈神社で開催されます。最寄りの駅はJR仙石線の「本塩釜駅」です。駅から祭会場までの最短距離は徒歩約10分です。また、神社の参道には急な階段「表坂」がありますが、駅から参道までの距離は徒歩15分です。
車でのアクセス
塩竈市へのアクセスは三陸自動車道からも可能です。利府中ICから車で約10分で到着できます。祭会場は志波彦神社・鹽竈神社境内にあり、無料駐車場も4か所設置されており、300台収容されています。
このように、電車や車で簡単にアクセスできる「帆手祭」を見逃すことはありません。今年も3月10日、神輿の勇壮な練り歩きを楽しみましょう!
帆手祭の駐車場情報
帆手祭周辺の駐車場情報
帆手祭は、宮城県塩竈市一森山1-1にある鹽竈神社・志波彦神社境内で開催されます。祭りへのアクセスが便利なため、駐車場の利用者が多いですが、無料駐車場が4か所設置されており、合計300台収容されています。具体的な駐車場の詳細は以下の通りです:
- 駐車場の場所:祭場周辺に4か所設置されています。詳細な位置情報は、祭りの公式ウェブサイトや地図を確認することで確認できます。
- 収容台数:300台収容可能です。多くの参加者が利用するため、早めに駐車場に到着することをお勧めします。
- 利用方法:駐車場は無料で利用可能です。ただし、駐車場の空き状況や利用規則については、祭りの公式ウェブサイトを確認することをお勧めします。
帆手祭は、歴史ある神社での神輿の練り歩きや花火の見どころが多く、祭りへの参加者が増えるため、駐車場の利用状況も特に注意が必要です。
帆手祭の交通規制について
帆手祭開催に伴う交通規制について
帆手祭は、約300年前から続く日本三大荒神輿のひとつで、重さ約1トンの神輿を若者16人が担ぎ、鹽竈神社の参道・表坂を一気に下り、市内を勢いよく御神幸する勇壮な祭りです。この祭りの開催に伴い、以下の交通規制が実施されます。
- JR仙石線本塩釜駅から徒歩15分の志波彦神社・鹽竈神社周辺は、神輿の移動に伴う交通規制が行われます。具体的には、神輿が移動するルートは混雑するため、周辺道路には一時的な交通規制がかかります。
- 交通の混雑予測:祭りの日には、多くの観光客が訪れるため、周辺道路が混雑することが予想されます。車両通行が制限される可能性があり、公共交通機関を利用することをお勧めします。
- 駐車場の注意:祭り会場周辺の駐車場は早い時間から満車になるため、事前予約が必要です。駐車場を事前に予約することで、安心して祭りを見逃さないことができます。
帆手祭は、勇壮な神輿の移動と市内のパレードを楽しむことができます。交通規制にご注意いただくことで、安全に祭りを楽しむことができます。
帆手祭のまとめ
「帆手祭」は、宮城県塩竈市で毎年3月10日に開催される、日本三大荒神輿の一つです。この祭りは、280年以上の歴史を持つ黒塗りの豪華な神輿を使った神輿巡行で知られています。重さ約1tの大きな神輿は、16人の氏子たちによって白装束と烏帽子を身に着けて担ぎられます。神輿を担ぐ様子は、緊張感と雄々しさを醸し出しています。
祭りのハイライトは、表参道の202段急な階段を下りる「渡御神輿」です。氏子たちがバランスを取りながら階段を下りる様子は、クライマックスと呼ぶにふさわしい迫力があります。神輿の後には500名以上の着飾った稚児やお供の行列が続き、圧巻の華やかさを演出します。周囲には鐘や太鼓が鳴り響き、雅な雰囲気の中で祭りは進行していきます。
この祭りはもともと火伏(火災の防止)の祭りとして始まり、1682年に始まったのが始まりです。神様が宿る神輿に息をかけてはならないと、マスクをして無言で担ぐという独特な所作もあります。帆手祭は、港町塩竈が活気に溢れ、みちのくに春を告げる祭りとして地元の風物詩になっています。